会社員なら読んでおくべき？「ハゲタカ」
これはすごい小説に出会ってしまった。
ハゲタカ・ファンドのやり手の主人公の話を核にして、
登場人物がそれぞれ経営や資金調達などの問題に挑んでいく。
ストーリーがとても面白く、テンポもすごくよいです。
キャラクターもかっこいい。俺もポルシェ乗りたい。
面白いので経済のことがスッと頭に入ってきます。
経済や金融のことを知らなくても、
この小説を読むと基本的な事項が身についてしまいます。
教科書を読むより圧倒的に頭に残ります。
社会人なら読んでおくべきでしょう。
「MBOが〜」、とか、「TOBが〜」、とか、知った顔で話せるようになりますよ？
自分の場合は、飲み会で友人が
「XXという会社の社長が、なぜか社長の姪になった。」
と言ったときに、もしかしてアレなのかなー、
とか思ったりして、成長を実感できました。
今、第2作まで読み終えたところですが、はよ続きが読みたい。
第2作では日本の有名な会社が買収案件として出てくるのですが、
その会社の内実がすごくリアル。
こういう人いそうとか、こういうことがあってもおかしくないとか。
まるで自分の会社のように生々しいですｗｗｗ
すごく丹念に取材していることだと思います。
ということは、他の会社の感じもリアルなのでしょう。面白いです。
他の人のレビューもご参考に、是非読んでみては？
2011-11-4 追記
二日間で第３弾、レッドゾーンを読破。
テンポがいいので夢中になれる。
他の作者なら、同じ内容でもう少し薄めて分量を多くするような気がした。
サイドストーリーの芝野さんのこととか、気になるけど、まだ続いて欲しいものだ。
経済のこともためになるんやけど、このシリーズを読んでいていて、
結局、「働く」ということは「人間」であるような気がしてきた。
なんか、成長した気がする。
